20251204 給湯器の設定温度は下げてはいけない?専門家が教える給湯器の寿命を延ばす方法

今日は、お世話になっている美容室の修繕工事の一環で
シャンプー台の設置立ち合いと 給水・給湯の開通確認に伺いました

荒れた天気の中、盛岡からオーナー様が直接依頼された
美容室のシャンプー台設置のかたがお約束時間迄きてくださり

水道設備業者さんと連携しながら、配管位置や排水勾配
給湯圧力のバランスなど細かい部分を調整しながら取り付けがすすめられ

取り付け後、オーナー様は操作方法と
給湯設定に関わる重要ポイントを改めて確認

ボイラーの初期設定温度は 42℃ でしたが
シャンプー台設置のメーカー担当者さんからは

「給湯器側の設定温度は60℃(夏場は50℃でもOK)にし
手元のサーモスタット水栓で使用温度を調整する方が
混合水栓のカートリッジに負荷がかからず長持ちします」
という説明がありました

IMG_6493.JPG
________________________________________

▼ なぜ"給湯温度を高めに設定する"ほうが良いのか?

これは美容室のシャンプー台に限らず
一般住宅のお風呂や洗面でも共通する専門知識です

理由は大きく3つ

① サーモスタット混合水栓の構造上の理由
サーモスタット水栓は、内部に
ワックス式サーモカートリッジが入っており、
• 高温のお湯 • 低温の水 の混ざり具合を
自動調整して「一定の温度」を作っています

給湯器の設定温度が低いと...
• 混ぜる余力(マージン)がなくなる
• カートリッジが常に高い比率で働く
• 部品の摩耗が早まる
という負担がかかります

② 給湯器本体の燃焼効率が安定する

家庭用給湯器は一定温度以上で燃焼が安定するよう設計されています
設定温度を下げすぎると

• 燃焼が断続的になる
• 熱交換器に結露が発生しやすくなる
• 結果として内部腐食を早めてしまう
などのリスクがあります

③ 配管内のレジオネラ対策にも有効

給湯温度を高めにしておくことで
配管内の雑菌繁殖抑制にもつながります

とくに美容室のように水を扱う設備は
「設定温度が40℃前後のまま長期間使う」よりも
50〜60℃帯で運用するほうが衛生面で安心です
________________________________________
▼ 給湯器を長持ちさせる賢い使い方

以前にも書きましたが、
給湯器の設定温度はむやみに下げないのがポイントです
• 温度調整は"給湯器側"ではなく"サーモ水栓側"で行う
• 給湯温度は最初に決めた基準より下げない
• サーモカートリッジに温度調整を任せる
この使い方が、給湯器・水栓どちらの寿命も延ばしてくれます
________________________________________
▼ 最後に
「うちの設定、これで合ってるかな?」
「設備の寿命を延ばす使い方を知りたい」
など、不安がある方は、ぜひ
給湯器の取扱説明書の"設定温度"のページ
一度見直してみてくださいね

真冬日の寒さと乾燥
対策をして明日も元気に

IMG_6516.JPGIMG_6491.JPG


それではまた
田澤妙子

IMG_6487.JPG

光熱費が上がっても無理なく維持できる家づくり

断熱性能・気密性能・維持管理についてなど、
「暮らしやすくて、経済的」な家づくりにご興味があるご家族様

家づくり前の無料相談会を行っています

エイハウス 田澤一級建築士事務所への
ご相談・ご予約はこちらからどうぞ

注文住宅、家づくり、新築車庫、住宅ローンについてのお問い合わせ、面談ご予約はこちらをクリック↓

お問合せ・ご相談

※絶対にしつこい売り込みや、訪問販売は一切いたしません。ご安心してお越しください。

「ボーナス払いなし」で暮らすエイハウスの家
実際の光熱費データや住宅ローンとの関係
気になる方は
こちらをクリック


■家づくりの本音
エイハウスのオーナー様15組による
台本なし家づくりの本音
インタビュー動画も公開中です
こちらをクリック


main (002).png

PageTop